2017年10月1日のNewsモーニングサテライトで、クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司さんが、下記の内容について話されていました。
先週末のドル円は、半期末を控えたリバランスによるドル買いで、113.71円まで上昇しましたが、10月1日より下期入りとなり、半期末の特殊要因が剥落するので、ポジション調整も出やすく、ドル円が一本調子で、上昇する事は無いとの事です。
10月のドル円相場の傾向は、アベノミクスが始まって以来、月初に比べて、月末は、常にドル高円安になっていて、10月は、日本から海外への新規投資や、アメリカ企業によるドルのレパトリ(外国に投資されていた資金を、本国に還流させる事)が、出始める事が背景にあるそうです。
ドル円のフィボナッチチャートを見ても、既に、2017年11月の高値(円安114.73円)と今年の安値(円高104.50円)の76.4%である112.32円を超えてきているので、全戻しの114.73円が視野に入ってきているそうです。
そして、値動きの大半がバンド内に収まると言うドル円のボリンジャーバンドを見ると、上限の113.67円を上抜けてきていて、バンドの幅も徐々に上向き方向に広がってきているので、10月中は、円安の傾向が強い様です。
ただし、買われ過ぎ、売られ過ぎを示すRSI(14日)のチャートを見ると、既に買われ過ぎを示す70を超えてきているので、目先は調整に注意した方が良いとの事です。