8月に上昇下落した業種は? 日経モーニングプラス

2016年9月1日の日経モーニングプラスで、日経QUICKESTニュース記者の滝口朋史さんが「8月に上昇下落した業種のランキング」という話題について話されていました。

■8月に下落した業種ランキング
1.水産・農林業 下落率-10.26%
2.医薬品  下落率-9.55%
3.陸運業  下落率-8.77%
4.建設業  下落率-8.09%
5.食料品  下落率-6.97%

下落したのは、相場下落に備えて持ち高をふくらませていた内需株で、持ち高整理目的の売りが膨らんだそうです。
●最大167億円を公募増資で調達すると発表した、日本水産が15%安と、下落している。
●医薬品では、内需売りに加えて、固有の材料が出た銘柄の下落が目立っている。
●4月から6月の決算で、最終損益が10億円の赤字に転落した東和薬品は、30%安と急落した。
●小野薬品工業は、がん治療薬のオプシーボが、より幅広い肺がん患者の治療に効果があるか調べる臨床試験にアメリカで失敗して、大株主3社が17日付で、持ち合い解消に伴う株式の売り出しを発表したので、27%安となった。

■8月に上昇した業種ランキング
1.鉄鋼業 上昇率 9.96%
2.鉱業  上昇率 9.11%
3.銀行業 上昇率 7.39%
4.非鉄金属 上昇率 6.22%
5.輸送用機器 上昇率 4.89%

●鉄鋼業は、景気敏感株の代表で、8月は、JFEホールディングスが18%高、新日鉄住金が13%高、大同特殊鋼も12%高と大幅に上昇したので、これらが、指数を牽引したそうです。
●原油価格が、40ドル近辺から49ドル近辺へ上昇した。国際石油開発帝石は、業績予想の前提となる原油先物の価格を45ドルと見込んでいるので、この水準を超える原油高が続けば、上振れ余地が出てくる。
●銀行株は、日銀がマイナス金利を拡大しなかった事で、買い戻しがふくらんだ。特に、マイナス金利の影響が大きいとされる地方銀行の戻りが大きい状態で、千葉銀行が23%高、コンコルディアフィナンシャルグループ20%高で、目先は上昇基調が続くのではないかと考えているそうです。

内需株買い、景気敏感株売りの持ち高を解消する動きは、まだ続きそうなので、内需株に売り材料が出ると、より下げやすい展開になりやすいので、注意が必要である。既に、これは、2ヶ月位続いている動きではあるが、投資家の持ち高の傾きが相当大きかった様で、内需株売り、景気敏感株買いの動きはまだ続くという見方が多い。

日経モーニングプラス|BSテレ東



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