日経平均株価の1株利益(EPS)と株価収益率(PER)から見た下値のメド 日経モーニングプラス

2017年8月22日の日経モーニングプラスで、日本経済新聞編集委員の鈴木亮さんが、下記の内容について話されてました。

日経平均株価を一つの会社と見立てた場合に、株価は、「1株利益(EPS)の何倍(PER)まで買いますか」と言う数値で出てきますが、何倍(PER)と言うのは、マーケットの期待感の表れで、日経平均株価のPERは、現状は13.73倍で、1株利益(EPS)は、1412.46円なので、この2つを掛けた数値が、8月21日の日経平均株価の終値の19393.13円となります。

そして、日経平均株価のPER13.73倍は、かなり割安で、アベノミクス相場の平均は、15倍で、本来であれば、1412.46円(EPS)X15倍(PER)=21,186.90円位になっていても、おかしくないそうですが、今は、マーケットの先行き期待感がしぼんでいる状況なので、PERは、13.73倍となっていて、本来の実力から行くと、ちょっと割安感があるそうです。

2017年の4月から6月の決算が終わった時点で、本来は上方修正をしても良い企業が、慎重に留まっているケースもあるので、仮に1割全体の利益が増えたて、1553.71円(EPS)になった場合に、同じPERの13.73倍でも、1553.71円(EPS) X 13.73倍(PER)=21,332.43円となり、もし、PERが14倍になったとすると、1553.71円(EPS)X14倍(PER)=21,751.94円となります。
利益が出てくる雰囲気が出てくると、日経平均株価の水準も上がると予想しているそうです。

もし、業績が悪くなり、利益の上方修正がない場合は、PERも13.73倍より下がり、PER13.5倍になった時は、1412.46円(EPS)X13.5倍(PER)=19,393.13円となり、PER13倍まで下がった場合は、1412.46円(EPS)X13倍(PER) =18,361.98円となますが、現状のニューヨークダウのPERは、19倍位なので、PER13倍は、かなり低い数値になるそうで、さすがにPER13倍までは下がらないと考えてはいるそうですが、下値と言っても、日経平均株価が、1万4千円や、1万5千円になる事はないそうです。

ただ、1ドルが90円や、100円となってしまった場合には、今期の増益シナリオが崩れてしまうので、現状の1株利益(EPS)の1412.46円を見直す必要があるかもしれませんが、これからのアメリカの利上げのスケジュールなどから考えると、1ドル100円を割る円高を想定する必要は無いと思っているそうです。

来週は、アメリカの長期金利の水準や、円高の水準が改善されれば、日経平均株価が戻るきっかけになるかもしれないそうです。もし、株価が戻る場合に、業種で割安感があるのは、銀行と、自動車ですが、銀行でも、3メガバンクを全て一緒に考えずに、三菱UFJ銀行の場合は、バンクオブカリフォルニアを持っていて、アメリカの金融機関は、業績が改善しているので、この当たりを織り込んではいない可能性もあるので、三菱UFJ銀行が上がる可能性があるそうです。

自動車の場合は、トランプ政権以降のゴタゴタをかなり悪く過大評価をしているので、現状の業績よりも、割安感が出ているとすれば、円相場次第では、株価としては見直しの余地があるとの事です。

日経モーニングプラス|BSテレ東

    



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