長期的な株価上昇には、1年移動平均線が上向く必要がある:マーケットアナリスト荒野 浩さんの意見

2019年2月12日の東京マーケットワイドで、マーケットアナリストの荒野 浩さんが、下記の内容について話されていました。

ロウソク足の上に、3ヶ月移動平均線や、100日移動平均線が下向きになっているので、これらの移動平均線の長期線を見ると、今はまだ調整局面で、その調整局面の中で上げ下げを繰り返している様ですが、TOPIXは、過去3ヶ月移動平均線の移動平均線を上回る可能性があるとの事で、そうなると、ちょっと雰囲気が変わってくる様です。

下記の様に、実際にTOPIXは、2月13日には、3ヶ月(60日)移動平均線を超えました。

2018年10月25日から、1年移動平均線が下向きで、2007年から2019年までの間で、1年移動平均線が下向きの時は、すべて共通しているのが、景気減速、長期停滞局面、前年高値を超えられない時の様です。

下記の2007年11月6日から2009年10月7日まで、469日間ずっと1年移動平均線が下向きと言う事は、2年間の間、常に株価が1年前を下回っていたと言う事で、2016年の時も、1年近く1年移動平均線が下向きでした。

■2007年以降で、1年移動平均線が下向きだった期間の長い順
●2007年11月6日から2009年10月7日までの469日間で、下向きだった原因は、リーマンショック等
●2016年1月18日から2016年12月9日までの222日間で、下向きだった原因は、チャイナ・ショック、原油急落、大幅円安
●2011年8月5日から2012年3月13日までの149日間で、下向きだった原因は、欧州危機、東日本大震災等
●2012年4月9日から2012年8月16日までの90日間で、下向きだった原因は、欧州危機、東日本大震災等
●2011年3月8日から2011年6月28日までの76日間で、下向きだった原因は、欧州危機、東日本大震災等
●2010年7月20日から2010年11月5日までの75日間で、下向きだった原因は、欧州危機等

●2018年10月25日から2019年2月8日までの70日間で、下向きの原因は、米中貿易摩擦等

今回1年移動平均線の下向きは、70日間続いていますが、いつこの1年移動平均線が上向きに転じるかが問題で、今の1年移動平均線の位置は、2万2,000円位なので、この1年移動平均線を上回れない限り、長期的な株価上昇局面にはならない様です。

■2018年1月から12月までの日経平均株価の月中平均の推移
●1月の日経平均株価の月中平均は、23,712円
●2月の日経平均株価の月中平均は、21,991円
●3月の日経平均株価の月中平均は、21,395円
●4月の日経平均株価の月中平均は、21,868円
●5月の日経平均株価の月中平均は、22,590円
●6月の日経平均株価の月中平均は、22,562円
●7月の日経平均株価の月中平均は、22,306円
●8月の日経平均株価の月中平均は、22,494円
●9月の日経平均株価の月中平均は、23,159円
●10月の日経平均株価の月中平均は、22,690円
●11月の日経平均株価の月中平均は、21,967円
●12月の日経平均株価の月中平均は、21,032円

上記の昨年2月の日経平均株価21,991円をうわ抜いて行くのは、現状ではかなり難しい様ですが、3月は、21,395円と低くなっているので、うわ抜くチャンスが訪れる可能性が高い様で、もし、21,395円をうわ抜いて、22,000円位まで上昇すると、1年移動平均線が横ばいになってくるので、そうなると、今年の下半期は、株価上昇に、期待が持てる様です。

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