2018年12月4日のNewsモーニングサテライトで、ホリコ・キャピタル・マネジメントの堀古英司さんが、下記の内容について話されていました。
12月3日のニューヨーク・ダウは、米中貿易摩擦が、最悪の事態が避けられた事で、上昇したそうで、一時440ドル位上げて、一旦140ドル位まで上昇幅を縮めた様ですが、287.97ドル高で終わったとの事です。
米中の貿易戦争は、心理的な影響が強い様ですが、実質的な経済への影響はほとんどないそうです。
■関税が発動された場合の1年間の影響
●これまでの関税発動分では、中国のGDPへの影響は、-0.3%で、アメリカのGDPへの影響は、-0.1%です。
●関税引き上げの場合では、中国のGDPへの影響は、-0.7%で、アメリカのGDPへの影響は、-0.2%です。
●全品目に関税対象拡大の場合では、中国のGDPへの影響は、-1.4%で、アメリカのGDPへの影響は、-0.3%です。
この内容を見ると、現在発動されている関税の影響は、ほとんど無いに等しいそうで、今後関税が引き上げされた場合でも、それほど影響は出ない様です。
そして、最悪の全品目に関税対象が拡大された場合でも、上記の程度なので、貿易戦争によるリセッションを心配する声もありますが、普通に計算すると、リセッションは、あり得ないとの事です。
その為、投資家の心理状態が変わる事で、現在の株価は、乱高下している様なので、この様に市場の不透明要因が多い時は、リスクの裏返しのリターンも大きくなるので、投資家が心配している状況は、投資するタイミングとしては、良いのではないかとの事でした。