2019年3月29日の「ワールドビジネスサテライト」で、「無料でAI(人工知能)が株式投資をサポート ”AI株式ポートフォリオ診断サービス”」の話題がありました。
SMBC日興証券は、AI(人工知能)が株式投資をサポートする新サービスを開始しました。
この”AI株式ポートフォリオ診断サービス”は、1カ月後の株式の収益性を、AIが診断してくれるというサービスで、10年分の株価と、決算データを分析して、保有した方が良い銘柄を提案してくれます。
番組では、実際に、”AI株式ポートフォリオ診断サービス”を使っていました。
1.最初に投資する金額200万円を入力していました。
2.次に購入を検討している銘柄を一つ選びます。番組では、第一三共(4568)を選んでいました。
3.そして、東証一部、東証マザーズなど、第一三共(4568)以外で投資したい銘柄を購入する市場を選びます。
4.10段階から、リスク許容度を選択します。番組では、リスク許容度8の”やや積極タイプ”を選んでいました。
5.AI(人工知能)の診断結果では、下記の通りです。
●第一三共(4568)を100株保有する場合には、下記の2銘柄を選択していました。
●マルシェ(7524)を1,200株購入
●クロップス(9428)を1,000株購入
実証実験の段階では、AI診断を使った人の7割は、AI診断を使わなかった人よりも、年率16%株式運用成績が良かったとのデータが出ているとの事です。
このサービスは将棋アプリで話題になった「HEROZ」と共同で開発したそうで、HEROZの浅原大輔取締役の話では、将棋アプリを作る時は、過去のプロ棋士の棋譜(きふ:碁や将棋の対局の記録)を、AIが学習して、将棋の勝ちパターンを見つけたそうですが、”AI株式ポートフォリオ診断サービス”の場合は、どの様な組み合わせであれば、リスクを抑えて、収益を拡大できるか、AIが示唆できるようにしたそうです。
SMBC日興証券は、この”AI株式ポートフォリオ診断サービス”を、ネット講座を開設した顧客に、無償で提供しています。
SMBC日興証券ダイレクトチャネル事業部の丸山真志部長の話では、AIを使う事で、これまで知らなかった銘柄など、新しい発見をしてもらう事が、このサービスの目的だそうです。