2017年11月25日のマーケット・アナライズplus+で、FPG証券代表取締役の深谷幸司さんが、下記の内容について話されてました。
為替投資では、様々なものが為替相場に影響するそうですが、確認すべき、3つ一番重要な指標があるとの事です。
1.アメリカの10年債利回り
アメリカの10年債利回りは、ありとあらゆるものを反映して動くので、この動きを見ていれば、世の中に、良いことが起こっているのか、悪いことが起こっているのかが、直ぐにわかるそうで、アメリカの10年債利回りの数値は、新聞やインターネット(ヤフー・ファイナンス)など様々なところで見れると思いますが、前日から見て、上がっているのか、下がっているのかを確認する事で、前日の海外で何が起こったかがわかるそうです。
この指標を、1週間、1ヶ月と長い期間で見ていくと、良いことが起こっているのか、悪いことが起こっているのかが、その方向によりわかるそうです。
例えば、景気が良い方向に行っているのか、金融政策で、ドル金利の先高感が高まっているのか、弱まっているのか、それ以外には、北朝鮮がミサイルを発射した時に、リスク回避となりますが、その結果として、アメリカの債券にお金が入ってくると、アメリカの債券の利回りは、下がる事となるので、この様な地政学的リスクも全部、アメリカの10年債利回りには、反映される事となる様です。
その結果として、ドル円相場は、上がるか、下がるかの結果となりますが、今後、この10年債利回りが、上がりそうなのか、下がりそうなのかを考える事が重要だそうです。
ただ、10年債利回りの動きを把握するのは、非常に難しいそうで、2年債の金利は、アメリカの利上げが、どの位のペースで行われるかが、ダイレクトに反映されるそうですが、10年債金利の場合は、景気以外の様々な要因が入っていくるので、解釈が難しいそうで、適正水準がある様で、無いみたいなことろもあるそうです。
そして、金利が動いた場合には、その金利が動いた要因を探る事が重要で、例えば、大統領選挙で数字が上がった又は、下がった、他には、FRB議長の人事で上がった、又は下がったなど、何の材料で動いたかの要因を探る事が重要です。
米10年国債【^TNX】:海外指数 – Yahoo!ファイナンス
2.シカゴの通貨先物のポジション
シカゴの通貨先物のポジションは、シカゴの様々な通貨の長期的なポジションが、買い持ちになっているのか、売り越しになっているのか、ネットのポジションを示しているそうで、今は、円の先安観があり、ネットでの売りが続いていて、ユーロの場合は、金融緩和縮小で、先高感があるので、買い持ちが多いそうですが、これらの内容が、投機勢の方々が、どちらの方向に傾いているかを反映しているそうです。
当然、シカゴの通貨先物の市場だけのデータなので、市場全体のポジションではありませんが、傾向として、どちらに向いているかが、シカゴの通貨先物には、反映されている様です。
それ外には、ボリュームで、例えば、売越しが、どれだけ積み上がっているか、買い越しが、積み上がっているかが、過去に比べてどれだけ多いかにより、今後の動きの判断が可能だそうです。
このシカゴの通貨先物のポジションは、FXダイレクトプラスのホームページ等に見る事ができるそうです。
3.VIX指数
VIX指数は、短期的な相場ではなく、長期的な相場を見て、今後のリスクに対して、マーケットが心構えができているかを、はかる指標で、現在は、VIX恐怖指数(アメリカ)は、長く低い水準が続いているので、マーケットは安心している様で、何かリスクが発生した時に、慌てる可能性があるそうです。
これは、今日明日と言う事ではなく、もう少し長い目で見た場合に、何か起きた時のパニック度合いを見る事に使えるそうです。
何か、リスクが発生すれば、株価は急落して、VIX指数は、跳ね上がりますが、ただ、このVIX指数が限界まで達した時には、後から振り返ると、株のとても良い買い時だったケースが多く、その為、VIX指数が上がってきたら、警戒して、上がりきったと思ったら、強気に転じると良いそうです。
このVIX指数が、5%位になってきた場合は、低すぎて怖いと言う事となり、逆に、15%や20%になってきた時は、何かが起きている時で、買いの目で見ていても良い様です。
恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャート
尚、確認すべき経済指標は、アメリカの雇用統計、ISM製造業景況感指数、ISM非製造業景況感指数などが非常に重要で、地区連銀経済報告(ベージュブック)は英語で発表されますが、ニュース等では、訳して発表されるので、発表されている数字の解釈を理解する事ができるそうです。
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