2019年3月26日の東京マーケットワイドで、マーケットアナリストの荒野 浩さんが、下記の内容について話されていました。
海外投資家は、2016年は、日経平均の現物を、3兆6,885億円売り越して、PERの年間平均では、-1.56倍の減少となっていました。そして、2018年は、5兆7,443億円の売り越しで、この年のPERは、-1.78倍減少しています。今年もこれまで、海外投資家は、2兆505億円の売り越していて、PERは、-1.14倍下がっています。
その為、PERが12倍だから割安とは言えない状況で、日経平均株価の高値圏を買ってくれるのは、海外投資家だけなので、海外投資家が、日経平均の現物を買わない限り、PERが上昇しない様です。現在のPERの上限は、13倍位までと考えられるそうで、海外投資家が買いたい日本市場の現物株が無いのが現状の様です。
2013年は、海外投資家は、日本株の現物を15兆円位買っていたそうで、2013年から2015年までは、買っていたそうですが、直近の5年位で見ると、海外投資家は、日本株の現物をほとんど買っていないとの事で、2009年や、2010年に株価が長期低迷した時の状況と同じ様です。
■海外投資家の現物の売買差額とPERの平均
●2014年は、現物の売買差額は、8,527億円の買い越しで、PERは、14.97倍
●2015年は、現物の売買差額は、2,512億円の売り越しで、PERは、15.97倍
●2016年は、現物の売買差額は、3兆6,885億円の売り越しで、PERは、14.41倍で、前年から-1.56倍の減少
●2017年は、現物の売買差額は、7,534億円の買い越しで、PERは、14.98倍
●2018年は、現物の売買差額は、5兆7,443億円の売り越しで、PERは、13.20倍で、前年から-1.78倍の減少
●2019年は、現物の売買差額は、2兆505億円の売り越しで、PERは、12.06倍で、前年から-1.14倍の減少
尚、2019年のデータは、3月15日までで、PERは日経平均ベースです。
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