2018年5月16日の7110マーケットTODAYで、内藤証券の北原奈緒美さんが、下記の内容について話されていました。
為替は、対米ドルで円安基調にあるのですが、アメリカの金利上昇などを嫌気して、5月16日の日経平均株価は、下落した様です。
そして、戻り歩調にある日経平均株価ですが、その割には、地合いの強さが感じられないと、考えられている投資家の方も多いと思います。
日経平均株価は、3月23日の安値の20,617円から戻り歩調が続いていますが、株価と移動平均線の位置関係は、価格の高い順に、株価、25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線の順になっていて、75日移動平均線が上向きになると、順パターンになるそうです。
しかし、地合いの強さを感じられない理由として、一つ考えられるのが、決算発表を終えた銘柄の株価が大きく動いて、一部の銘柄が、日経平均株価を押し上げたという要因もあるそうです。
その為、全体の株価が底上げされて、指数(日経平均株価)が上昇しているわけではないので、地合いの強さが感じられない様です。
25日移動平均線と、株価の乖離率の推移を、長期的な視点で見てみると、2013年以降では、株価が急激に動く事も多かったので、乖離率が、±10%を超える局面もありましたが、足元では、3%から5%位で推移しているので、急騰急落の無い、落ち着いた相場が続いているとの事です。
アメリカの好調な経済指標を背景に、日米の金利差は、3%まで拡大して、為替相場は、対米ドルで、110円台の円安基調にあるのですが、急激な金利上昇により、新興国からの資金流出を懸念する動きなどが見られているので、円安イコール株高の構図には、なり難い地合いになっているそうです。