有事の際のドルと金の関係性 日経プラス10

2017年6月7日の「日経プラス10」で、日本経済新聞シニア・エディターの松沢巌さんが、下記の内容について話されてました。

ニューヨークの金先物の価格が、6月6日に7ヶ月ぶりの高値となる1ドル1,300トロイオンス迫っているそうで、アメリカ大統領選挙前の11月2日に並ぶ高さだそうです。

今、金価格が上昇している理由は、アメリカトランプ政権の政策への不安、欧州でのテロ、北朝鮮問題、中東情勢など、政治、地政学リスクの高まりがリスク回避の金買いにつながっている様です。

政治、地政学リスクが高まると、金が買われる理由は、投資商品としての金の性質があるそうで、株の場合は、企業が破綻したら、無価値になってしまいますが、金は実物資産なので、金の場合にはなくなりません。そこで、欧米の投資家達は、ドルへの信頼が落ちて、ドルが安くなった際、つまり、景気不調や、国際情勢の不安、政治リスク、地政学リスクが起きそうな場合に、逆張りとして金を買うそうです。

金は、基軸通貨ドルと逆の動きをするそうですが、金の最大の天敵は、利上げだそうで、アメリカFRBの利上げ進めば、ドル高になるので、逆張りで金の価格は下がると言われているそうですが、アメリカの経済指標が低調に推移しているので、9月の利上げは見送られるのではないかと、市場は考えている様です。
そして、トランプリスクがある限り、金が売られにくい状況が続くと考えているそうです。

個人投資家が、分散投資として、金を選ぶ場合には、通常は、金の延べ棒(1kgの金塊は、400万円から500万円)、金貨、純金積立を買っていたそうですが、最近人気があるのは、少量の金を、株式と同じ様に購入できる金ETFだそうです。

尚、日本の証券取引所に上場している金ETFは、下記の通りです。

●東証 1326 SPDRゴールド・シェア 最低購入金額:約1万2,000円
1326 SPDRゴールド・シェア | 日本取引所グループ
●大証 1328  金価格連動型上場投資信託 最低購入金額:約4万円
1328 金価格連動型上場投資信託 | 日本取引所グループ
●東証 1540 純金上場信託 最低購入金額:約4,000円
1540 純金上場信託(現物国内保管型)| 日本取引所グループ
●東証 1672  ETFS金上場投資信託 最低購入金額:約1万2,000円
1672 ETFS 金上場投資信託 | 日本取引所グループ
●大証 1683 国内金先物価格連動型上場投信 最低購入金額:約4,000円
1683 One ETF 国内金先物 | 日本取引所グループ

■金が上昇する要因
●中国、インドの金需要の高まり
今後、経済成長と伴に、金の需要が増えると考えられているそうです。
●金の埋蔵量の限界
金は、オリンピックプール3.5杯分しかないので、有限な資源の為。
●世界情勢不安の継続
世界情勢不安が継続している事により、ヘッジファンドなどが、今後も金を購入すると考えられているそうです。

日経プラス10 | BSテレ東

    



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