2019年6月18日の東京マーケットワイドで、マーケットアナリストの荒野 浩さんが、下記の内容について話されていました。
円安や、海外投資家の日本株への買い越しなどのポジティブな材料が無い場合には、空売り比率で株価が決まってしまうそうで、5日平均の空売り比率の天井、底と、日経平均株価の高値と安値は、4日位ずれている事もありますが、ほとんどの場合には、同じ日に、5日平均の空売り比率のピーク（天井）で、株価は安値を付けて、逆にボトム（底）で、高値を付ける流れてなっています。
■5日平均の空売り比率の天・底と株価の高値・安値
●2019年3月5日に5日平均の空売り比率のボトムが41.1%となり、日経平均株価は、その1日前の3月4日に高値の21,822円となりました。
その後、3月13日に5日平均の空売り比率のピークが45.6%となり、日経平均株価は、その3日前の3月8日に安値の21,025円となりました。
●2019年3月22日に5日平均の空売り比率のボトムが41.6%となり、日経平均株価は、同じ日に高値の21,627円となりました。
その後、3月29日に5日平均の空売り比率のピークが43.6%となり、日経平均株価は、その4日前の3月25日に安値の20,977円となりました。
●2019年4月19日に5日平均の空売り比率のボトムが42.2%となり、日経平均株価は、その4日後の4月25日に高値の22,307円となりました。
その後、5月16日に5日平均の空売り比率のピークが47.6%となり、日経平均株価は、同じ日に安値の21,062円となりました。
●2019年5月27日に5日平均の空売り比率のボトムが46.0%となり、日経平均株価は、その5日前の5月20日に高値の21,301円となりました。
その後、6月4日に5日平均の空売り比率のピークが47.5%となり、日経平均株価は、同じ日に安値の20,408円となりました。
●2019年6月11日に5日平均の空売り比率のボトムが42.6%となり、日経平均株価は、同じ日に高値の21,204円となりました。
その後、6月17日に5日平均の空売り比率のピークが46.0%となりました。
直近では、上記の様に、6月11日に5日平均の空売り比率が、42.6%まで下がりましたが、6月17日には、46.0%と高くなり、放送日の6月18日には、
46.5%位まで上昇する可能性もある様なので、売り圧力が強く、株価の上昇が抑えられてしまう様です。
■5日平均の空売り比率の高低での違い
●2019年3月5日から4月23日までの27日で、空売り比率のレンジは、41.6%から43.6%となり、平均値が42.8%で、ドル円が111.32円で、日経平均株価の平均が21,718円
●2019年5月10日から6月6日までの20日で、空売り比率のレンジは、46.0%から47.6%となり、平均値が46.5%で、ドル円が109.38円で、日経平均株価の平均が21,029円
今年に入ってからは、2019年3月5日から4月23日までの間は、5日平均の空売り比率は43.6%以下で推移していて、27日間の平均が42.8%でした。
そして、その期間のドル円の平均が111.32円で、日経平均株価の平均が21,718円となっていました。
その後、連休明けからは、空売り比率が急激に上がり、47.6%まで上昇しましたが、この20日間は、空売り比率の5日平均は、46.5%で、ドル円の平均が109.38円で、日経平均株価の平均が21,029円となっていました。
上記の２つの一ヶ月位の状況を比較すると、日経平均株価は、700円位の差があり、この株価の下落をもたらした要因を考えると、ドル円の111.32円が、109.38円まで、2円の円高となり、5日平均の空売り比率が、3.7%上がったいたので、円高で売り圧力が強まって、その結果、700円日経平均株価を押し下げました。
今も同じ様な状況となっていて、売り圧力が強まっており、ドル円は、108円の前半まで円高となったので、日経平均株価は、もう一度下値を試す為に、6月18日の株価は、20,972円まで下落した様で、空売り比率と、ドル円の推移を最低限チェックすれば、現状の株価の状況が説明できるそうです。
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