日経平均株価が20,110円を割るためには、強烈な悪材料が必要?:マーケットアナリスト荒野 浩さんの意見

2019年8月6日の東京マーケットワイドで、マーケットアナリストの荒野 浩さんが、下記の内容について話されていました。

日本市場をテクニカルから見ると、7月30日までは、大きな問題は起こっていませんでしたが、7月31日からモメンタム系の指標に変化が出始めて、8月1日には、トランプ大統領の中国の貿易に関する発言があり、ドル円が1月3日の高値に次ぐ、今年の高値まで円高となり、中国の人民元も崩れ出しました。

そして、空売り比率は、8月2日に50.3%、8月5日には、史上最高の51.5%まで上昇して、6日の午前中までは、50%を超える状況だった様です。

空売り比率 日経平均比較チャート

最近の空売り比率の平均は、45%位と高い水準が定着していますが、この空売り比率が50%を超えたのは、過去に6回または7回位しかない様で、空売り比率が50%を超えたと言う事は、平均の45%から、4%から5%位大きく売りを行ったので、この4%から5%分を翌日までに買い戻す必要があり、その為には、空売り比率が、41%から42%位まで低下する必要があります。

しかし、今回の様に、2日連続で50%を超えたと言う事は、買い戻せていない状態で、売り方は6日の東京市場で、一度日経平均株価2万円を割らせようとした様ですが、20,110円で止まってしまい、前場で20,380円まで戻ったので、売り方は慌てて、何のニュースもないのに、株価の巻き戻しが起こったとの事です。

これまでに出たニュースなどを見て、売り方は安心して売り仕掛けをしていたのに、巻き戻されてしまったので、一時日経平均株価は、20,600円台まで上昇したそうです。

昨日の20,510円という安値を超えてしまったので、余計に慌てたそうで、今日つけた20,110円が、この先の安値とも考えられるそうで、その確率は、5割以上だそうです。

8月2日には、日経平均株価の5日移動平均線と、20日移動平均線がデットクロス(短期の移動線が、長期の移動平均線を、上から下に突き抜ける)していて、その水準が、2万1,000円で、5日移動平均線と、20日移動平均線がデットクロスする時には、1,000円位株価が下落する事が多いので、今回も一時1,000円位下落しました。

PBRも1倍位まで下落しているので、20,110円を割るためには、強烈な悪材料(実態悪)が必要で、もし、アメリカのFRBが予防的な利下げなどと言っていられない状況になると、アメリカの株価は暴落する様ですが、今はそこまでは心配する必要はない様です。

日経平均PER PBR 日経平均株価適正水準



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