日経平均の重要なテクニカル指標 荒野 浩さん

2016年3月15日の東京マーケットワイドで、マーケットアナリストの荒野 浩さんが、下記の内容について話されてました。

●当面ポイントとなる重要なテクニカル指標
堅調相場が持続するかどうかを見るポイントとしては、騰落レシオ、ボラティリティ、空売り比率、騰落銘柄数の変わらずの数が重要で、これらをチェックすれば、今の相場が続くかどうかわかるそうで、今は良い方向に向かっているそうです。

●騰落レシオからみた足元の相場の持続力
株価循環を的確にとらえるという点では20日移動平均線に意味あり、戻り相場持続には騰落レシオ120%維持が必要条件

2015年1月から3月の相場では、1月14日の日経平均が安値16,795円で、2月20日に騰落レシオがピークになり146.2%で、日経平均株価が18,332円となり、安値から26日目で合計+1,537円上がった。
それから21日後の3月23日の高値が19,754円で合計+1,422円になった。騰落レシオの120%超の期間2月12日から3月23日の28日間だった。

つまり、中間点で騰落レシオはピークを迎え、120%を超えている限りは、株価は下落せず、継続して上昇するが、騰落レシオが115%を下回ってくると上げ相場は終わる。

2015年9月から12月の相場では、9月29日の日経平均が安値16,930円で、10月28日に騰落レシオがピークになり149.5%で、日経平均株価が18,903円となり、安値から20日目で合計+1,973円上がった。
それから22日後の12月1日の高値が20,012円で合計+1,109円になった。騰落レシオの120%超の期間10月9日から12月3日の37日間だった。

2016年1月から3月の相場では、2月12日の日経平均が安値14,952円で、3月11日に騰落レシオがピークになり139.2%で、日経平均株価が16,938円となり、安値から20日目で合計+1,986円上がった。

その為、これから一ヵ月で日経平均が1,000円位上げる可能性はあるが、現状のEPSや為替の状況を見るとそこまで上がらない可能性もある。期間も3月末までに縮まる可能性も高い。

●株高の分岐点は113.50円
113.50円を超えた時の日経平均の勝敗は、9勝1敗で、113.50円以下の場合は、4勝7敗である。

●上値を買う投資家がいない
海外投資家は9週連続の売り越しで、昨年8月から9月の8週連続を上回っている。しかも、年初から-3兆1,489億円連続で4,053億円、4,081億円、954億円と売り越している。典型的な順張り投資家である海外投資家は株価が上がり始めれば、必ずと言っていいほど買い越しに転じてきた。昨年の例では、1月、7月、9月の安値の翌週は2,000億円位必ず買い越していた。しかし、今回は2月12日に安値を付けた後も、買いに転じていない。その為、海外投資家の買いは今後もあまり期待できないし、年金も上値は買わないので、上値を買う投資家がいないという結論になる。

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