2016年3月8日の東京マーケットワイドで、マーケットアナリストの荒野 浩さんが、下記の内容について話されてました。
●調整相場と堅調相場を分けるもの
昨年の調整相場は、8月14日から10月5日までの34日間で、日経平均株価の平均額が、18,444円で、騰落レシオの平均が、82.3%、日中変動率の平均が2.17%、空売り比率の平均が38.9%
昨年の堅調相場は、10月16日から12月7日までの35日間で、日経平均株価の平均額が、19,321円で、騰落レシオの平均が、117.4%、日中変動率の平均が0.96%、空売り比率の平均が34.9%
現在の調整相場は、12月9日から3月3日までの57日間で、日経平均株価の平均額が、17,370円で、騰落レシオの平均が、77.6%、日中変動率の平均が2.16%、空売り比率の平均が39.7%
20日移動平均線の傾きが上向きで、20日移動平均の騰落レシオが100%を超えた時に調整相場を抜けたと判断される。この20日移動平均線の傾きと、20日移動平均の騰落レシオが100%の判断を保管するのは、ボラティリティ(変動率)と空売り比率である。堅調相場の判断は、変動幅が小さくなりボタティリティは低くなり、騰落レシオが100%を超えて、空売り比率が低くなる。
●為替について
2月10日に115円を下回って以降、ほぼ1カ月を経過したが、一度も115円を回復していない。そして、この間の平均値は113.26円なので、
112円前後は堅いが、114円台は重い。
●日経平均の戻りはどこままでか
調整期間の12月9日から3月3日までの57日間で、日経平均ベースの平均PER(株価収益率)は14.51倍で、この14.51倍を日経平均から逆算すると、
この調整期間のEPSは1,197円で、3月7日のEPS(一株当たり当期純利益)は、1,156円だったので、
企業収益が減益なら、PERは15倍が限界と思われるので、 1,156円X15=17,340円となり、
上記の調整期間中の平均値17,370円を超えられないと考えられ、このまま持ち合い相場になってしまったら、調整相場を脱したとは言えない。
これの調整を抜けるには、ECB(欧州中央銀行 ドラギ総裁会見3月10日22:30)、日銀(日銀金融政策発表黒田日銀総裁会見3月15日)、FRB(アメリカ連邦準備制度理事会 イエレンFRB議長会見3月16日)などの発言や対策が必要となる。
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