2019年4月16日の東京マーケットワイドで、マーケットアナリストの荒野 浩さんが、下記の内容について話されていました。
現在の日経平均株価のPERは、12.6倍位ですが、海外投資家が現物と先物の合計で、2016年の11月以降で3週連続以上で買い越した期間のすべてが下記の内容です。
■外国人投資家が連続買い越し期間の高値時点のPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)
●2016年11月7日から2017年1月6日までの9週間連続で、買い越し額が、4兆1,300億円、高値日が 1月4日、PER は16.6倍、 PBR は、1.37倍
●2017年4月24日から2017年5月12日までの3週間連続で、買い越し額が、2兆4,908億円、高値日が 5月11日、PER は15.49倍、 PBR は、1.29倍
●2017年9月11日から2017年11月2日までの8週間連続で、買い越し額が、5兆4,331億円、高値日が 11月7日、PER は15.34倍、 PBR は、1.34倍
●2018年4月2日から2018年5月18日までの7週間連続で、買い越し額が、2兆5,131億円、高値日が 5月21日、PER は13.88倍、 PBR は、1.27倍
●2018年9月10日から2018年10月5日までの4週間連続で、買い越し額が、2兆2,350億円、高値日が 10月2日、PER は13.95倍、 PBR は、1.29倍
●2019年2月12日から2018年3月1日までの3週間連続で、買い越し額が、8,977億円、高値日が 3月4日、PER は12.44倍、 PBR は、1.15倍
当然、外国人の連続買い越しが終わると、日経平均株価は、高値をつけますが 、2016年のケースでは、連続買い越しが1月6日に終わったら、1月4日が高値で、その時のPERが16.6倍で、2017年はPERは、15倍台で止まっていて、2018年は14倍まで達することが、できませんでした。
そして、今年2019年3月4日の高値では、12.44倍で終わってしまいました 。その為、海外勢が連続買い越ししても、日経平均株価のPERが、13倍を超えるのは、容易な事ではないそうで、日経平均EPS(1株当たり利益)は、1750円を超えてきているので、このEPSに、PER 13倍をかけると、日経平均株価は、22,800円前後となるので、海外勢がまとめて日本株を買い越さない限りは、この水準を超えることは難しい様です。
外国人投資家の今年の3週連続買い越しでは、9,000億円にも達していない状況で、2017年4月の時には、3週で2兆4,908億円買い越していて、更には、その年の9月には、5兆円以上買い越していました。
現在は、海外勢の買い越し幅が縮小ぎみなので、この買い越し幅が、以前のように膨らまないと、PERの拡大もないし、日経平均株価の高値も、それほど高くならない状況の様です。
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