2017年5月23日の東京マーケットワイドで、マーケットアナリストの荒野 浩さんが、下記の内容について話されてました。
日本株が高値を追う時の3つの条件が一巡してしまった様です。
●条件1: 年間安値や、騰落レシオが、60%まで下がるなど、陰の極を形成した直後の1ヶ月が、一番株価が上昇する。
どの年の安値を付けた後の1ヶ月間を見ても、平均で一日100円上がっているそうで、20日で算出すると、4月14日が、騰落レシオ59.9%で、RSIが25.3%でしたが、それから20日後の5月17日には、騰落レシオが177.9%で、RSIが85.0%となっていました。
安値の直後に過熱するのは、当たり前の事だそうですが、一番株価が上がりやすい1ヶ月間が終わってしまったので、相場の勢いはとりあえず収まってしまったそうです。
●条件2: 相場を上げる要因は、1ヶ月で、5円以上の円安
ドル円は、4月17日の108.13円から、5月11日の114.37円を付けた後、110円方向に円高になっているので、これも株価を押し上げる要因にはならないとの事です。
●条件3: 円安の時に海外投資家が、週間で5,000億円以上大幅に買い越す。
4月28日から、5月12日までの3週間(ゴールデンウィーク中)12営業日で、合計24,908億円の買い越しで、1日平均2,075億円となっていて、2016年のトランプ相場でも、1日平均2,000億円を超えた時期は一度も無いそうです。
この事を考えると、海外投資家も、買いが一巡してしまった様です。海外投資家の年間の買い越しで、数兆円の場合もあるので、1日平均2,000億円を超える買い越しは、かなり大きいそうです。
上記の条件により、これから上値を追う条件が見つからないとの事でした。
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