2018年11月21日のNewsモーニングサテライトで、岡三証券の阿部健児さんが、下記の内容について話されていました。
TOPIX採用企業の中間決算の結果を見てみると、9月以降に上方修正した企業が266社で、下方修正した企業が296社と、下方修正した企業が、上方修正した企業数を上回っています。
決算の発表前は、為替想定レートが保守的な事や、期初の計画は保守的に作られる等の理由により、上方修正する企業が多くなるとの見方が多かった様ですが、結果は、逆になってしまった様です。
この背景には、企業の想定以上に人件費や、材料費が上昇した事により、コストが上がった事や、震災や豪雨の様な天災が多かった事が、要因と考えられるそうです。
TOPIX500企業を中心に、中間決算で業績予想を上方修正した企業と、下方修正した企業の株価を、5年間の平均で、TOPIXと比較したところ、上方修正した企業群は、11月から翌年の1月半ばまでは、TOPIXをアウトパフォームする傾向が見られるのですが、その後は、株価が頭打ちになってしまう様です。
逆に、中間決算で業績予想を下方修正した企業は、11月中は、TOPIXをアンダーパフォームして、その後10月から12月期の決算発表が始まる1月中旬位からは、TOPIXをアウトパフォームする傾向があるそうです。
その為、当面は、上方修正した企業群の株を保有して、年明けには、下方修正した企業群の中で、業績に比べて、株価が下がりすぎている企業にスイッチする戦略が、有効だと考えているとの事です。