2017年7月26日の日経モーニングプラスで、ファイナンシャルプランナーの竹川 美奈子さんが、下記の内容について話されてました。
MSCIは、アメリカのMSCIインクが算出、公表している、株価指数の総称で、世界中の投資家がベンチマーク(物差し)として、採用しているそうです。
このMSCIには、国際分散投資ができる代表的な指数はいくつかあるそうで、世界中の株式をカバーしているのがMSCIアクイで、その中で、2つに分けられ、先進国の株式をカバーしているのがMSCIワールドで、新興国の株式をカバーしているのが、MSCIエマージング・マーケットです。
1554 上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本
更に、MSCIワールドから日本を除いた先進国の株式をカバーしているのが、MSCIコクサイ・インデックスと呼ばれるもので、番組で具体的に説明していたのは、MSCIコクサイ・インデックスと、MSCIエマージング・マーケットのみでした。
これらは、指数に連動した投資信託や、ETF上場投信ですが、投資家の利点は、2つあります。
1.低コストで、利用ができる。
2.分散効果が高く、MSCIコクサイと、MSCIエマージング・マーケットの2つを持つだけで、45カ国に分散投資が、できてしまうそうです。
●MSCIコクサイ・インデックス
MSCIコクサイ・インデックスは、MSCI社が定義する日本を除いた、先進国22カ国で構成されていて、大型株、中型株が中心で、1,336社をカバーしているそうです。
比率は、アメリカ65%、イギリス7%、フランス4%、ドイツ4%、カナダ4%、その他16%となっています。
そして、構成上位10銘柄は、上から順番に、アップル(比率は、2.2%位)、マイクロソフト、アマゾン、ジョンソン&ジョンソン、フェイスブック、エクソンモービル、JPモルガン・チェース、アルファベット・クラスC、アルファベット・クラスA、ネスレです。
1680 上場インデックスファンド海外先進国株式(MSCI-KOKUSAI)
●MSCIエマージング・マーケット
MSCIエマージング・マーケットは、新興国23カ国の株式をカバーしていて、大型株、中型株が中心に、840社をカバーしているそうです。
アジア地域が7割を占めていて、中国28%、韓国16%、台湾12%、インド9%、フラジル7%、その他28%となっています。
そして、構成上位10銘柄は、上から順番に、サムソン電子、テンセント、台湾セミコンダクターMFG、アリババ集団、ナスパーズ、中国建設銀行、チャイナモバイル、鴻海精密工業(こうかいせいみつこうぎょう、ホンハイジンミゴンイェ)、中国工商銀行(ICBC)、バイドゥなどのアジアのハイテク産業が多くを占めています。
1681 上場インデックスファンド海外新興国株式(MSCIエマージング)
MSCIは、2017年6月20日に中国のA株を、2018年5月、2018年8月の二回に分けて、MSCIエマージング・マーケットに組み入れる事を発表しましたが、当初、MSCIエマージング・マーケットに組み入れられるのは、0.73%と、比率が低いので、市場への影響は限定的との事です。
組み入れられている国や、会社は、定期的に変動してく仕組みになっていて、これは、MSCI社が年に2回、金融情勢や、各国の成長率などを考えて行うそうなので、今どの様な国や会社が組み入れられているかを、定期的に確認した方が良いそうです。