原油価格の下落が止まるためには...

1月22日のザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェアで、現役ファンドマネージャーの西山孝四郎さんが、どうなったら原油価格の下落が止まるか話されてました。

アメリカの金融政策が背景にあって、原油価格が下落している。その為、あまり報道はされていないが、ジャンク債の会社がいくつも潰れている。ウォールストリートジャーナルでは、今後3割位のシェール会社が潰れると言われており、サウジアラビアをそれを狙っており、アメリカから石油の覇権を奪還したいと考えている。

サウジアラビアは、財政赤字があるので、ソブリン・ウエルス・ファンド(英: Sovereign Wealth Fund、略:SWFは、政府が出資する投資ファンド)の株式運用を縮小させて、財政赤字を補てんしている。サウジアラビアは更に、国営石油会社サウジアラムコの新規株式公開(IPO)を検討している。総資産10兆ドルの一部を上場させ、IPOで5000億ドル入手する事が可能で、これにより2年間分の財政赤字の補てんが可能となる。

原油が反転するには、ジャンク債の会社やシェール会社が無茶苦茶潰れるなどの、象徴的な出来事が起きないとだめだと考えている。これにより、業界の再編が起きて、原油の供給が減る様な事にならないと、原油価格は上昇しない。

サウジアラビアは、1バレル=20ドルや15ドルになっても耐えて、シェール会社が潰れるのを待っている。そして、そうなれば原油の価格は、60ドル位まで戻ると考えており、減産してもロシアなどが売ってくるので、シェール会社をつぶさないと原油価格は上がらないと考えており、サウジアラビアにはまだ余裕があり、減産するかどうかわからないそうです。

スタンダード・チャータード銀行のアナリストは、原油価格が1バレル=10ドルまで下落する可能性があるとのレポートを出しており、ゴールドマンサックスのレポートでは、年後半は石油価格は上がってくるとのレポートが出ているそうです。

西山孝四郎のFXマーケットスクウェア 2016年1月22日
ザ・マネー ~西山孝四郎のFXマーケットスクウェア | ラジオNIKKEI

原油価格、1バレル10ドルまで下落する可能性=スタンチャート | Reuters
サウジアラムコ、埋蔵原油も上場対象に=会長 – WSJ



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