個人投資家の内田守さんの逆張り銘柄投資術 日経モーニングプラス

2019年7月9日の日経モーニングプラスで、個人投資家の内田守さんが、下記の内容について話されていました。

個人投資家の内田守さんは、高校時代から株の投資を始めて、大学卒業後に大手生命保険会社に勤務して、平成のバブル崩壊で多額の借金を背負ったものの自力で全額返済して大復活されたそうです。

そして、現在は、専業投資家となり、逆張り長期投資で、運用資産を3億円にしたそうで、投資歴は34年との事です。

内田守さんの投資手法は、”ワケあり銘柄に集中投資”する方法で、不適切な会計などの不祥事があった場合に、株は売られる事となりますが、その時点で株を購入して、その後不祥事が解消される事により、株価が戻ってくるので、その戻ったところで、株を売るそうです。

メリットは、大きな値幅が取れると言う事で、デメリットとしては、業績が回復するまでに時間がかかる事の様です。

ただ、不祥事があった銘柄に投資すると言う方法は、リスクが高いと思われますが、この様なワケあり銘柄に投資する際のポイントは、下記の通りです。

1.不祥事の理由を調べる
不祥事の理由は、企業毎に異なるので、自分でその理由をしっかりと調べて、不祥事の状況があっても、会社が復活できるかどうかを確認します。

2.信念を持って買い向かう
会社が復活できると自分で判断したら、株価がたとえ下がっていても、勇気を持ってその株を買います。

3.長期で2から3銘柄に集中投資する
分散投資は大事ですが、資産を大きく増やすためには、あまり分散しすぎると良くないそうで、2から3銘柄に集中投資する方法が良い様です。

内田守さんがこの不祥事があった銘柄に投資する事で成功した例は、オリンパスで、オリンパスの2011年に発覚した不祥事は、バブル期の運用失敗で抱えた約1億円の損失を、企業買収を利用して、捻出した資金で穴埋めし、簿外で不正処理した事件がありました。

オリンパスの不祥事発覚時の株価は、2011年10月の2,526円で、2011年11月には、424円まで下落しましたが、その後株価が回復して、2015年8月には、5,040円まで上昇しました。
オリンパス(株)【7733】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス

オリンパスに投資した理由は、資産運用の失敗を隠そうと思い、不正会計を行っただけで、本業の儲けには全く問題がなかったと言う事で、いずれは本業の利益で、資産運用の失敗を埋められると、考えたからだそうです。

それ以外では、リソー教育に投資したそうで、リソー教育の不祥事は、2013年に発覚して、個別指導塾の売上目標を達成する為に、生徒が授業を欠席した分まで、売上計上していた不正会計で、株価が大きく下がりました。

リソー教育の不祥事発覚時の株価は、2013年11月の667円で、2015年9月には、161円まで下落しましたが、その後株価が回復して、2018年11月には、1,372円まで回復しました。
(株)リソー教育【4714】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス

リソー教育の場合には、塾のイメージが悪化して、入塾者が減ると言う心配がありましたが、毎年20%の売上げ増の目標があり、それを無理に達成する為に、不適切な会計処理を行っていたのですが、本業はしっかりしていたので、他の不適切な会計処理の会社とは違うと言う判断を下して、投資したそうです。

リソー教育株は、不適切な会計処理が発覚した2014年2月の283円からコツコツ購入し、5年位長期で保有して、平均買値の3倍になった時点の2018年10月位に売ったとの事です。

ただ、逆張り投資の怖いところとしては、底値だと思って買った株が、回復すること無く下落が続いてしまい、塩漬けになってしまう事ですが、この対策としては、余裕資金を現物で長期保有する事と、買うタイミングは、1度に大量に買いを入れるのではなく、分散して、買いを入れる事だそうです。

その分散して投資する場合の材料は、その都度会社から発表される開示情報や、四半期の決算なので情報をこまめにチェックして、回復する兆しがある様でしたら、安心して、その株を保有する事ができますので、これらの情報をチャックする事が大事です。

日経モーニングプラス|BSテレ東



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