2018年5月24日のザ☆スマート・トレーダーPLUSで、IFTA国際検定テクニカルアナリストの福永博之さんが、下記の内容について話されていました。
5月24日の日経平均株価とTOPIXは、25日移動平均線を下回って終わりましたが、25日又は、来週、25日移動平均線を回復するかどうがが、今後の鍵となる様です。
今後も株価が下落した場合の目処は、フィボナッチ・リトレースメント(チャート上のサポートとレジスタンス(抵抗)の水準を導出するテクニカル分析の手法)とから考えると、1月23日の日経平均株価の高値から、3月26日の安値の2万347.49円から見ると、半値押し水準が、2万2,238.42円で、今日の終値から、200円位下値になりますが、明日5月25日に、もし、200円以上下落すると、この半値押し水準を割り込んでしまう可能性もあるとの事です。
そして、もし、半値押し水準まで割り込んでしまうと、今後の流れとしては、75日移動平均線(2万1,918.90円)又は、200日移動平均線(2万1,721.90円)まで、下落してしまう事も考える必要があるそうです。
3月26日の安値2万347円から、5月21日の高値の2万3,050円までの値幅での押しを考えると、23.6%押しが、2万2,412円ですが、今日の株価の下ヒゲでは、一度割り込んでしまっていて、一旦節目には、差し掛かっている様です。
もし、この2万2,412円を割り込んむと、38.2%まで下落する可能性があり、それが、2万2,217円だそうです。
この様な下落は、株価が上昇が続く中で、何度か起こりますが、押しを作りながら、右肩上がりのトレンドを築いて行く可能性もあるそうです。
押し目の基準としては、まず、トレンドが上昇局面に入ったかの判断として、日経平均株価の場合には、2月27日に付けた、2万2,389円が、ずっと抜けられなかった水準でしたが、5月に入ってようやく抜きました。そして、この戻り高値の2万2,389円を抜く事により、上昇トレンドが続く事となり、なおかつ、節目の2万3,000円台まで行き、そこから押していると判断するのがポイントで、単純に株価が一定価格戻したから押し目だと判断するのではなく、2月27日に付けた、2万2,389円を抜いた事が、今の価格が押し目だと判断する基準になるそうです。
しかし、今日は、この2月27日に付けた、戻り高値の2万2,389円を下回ってしまいましたが、それでも上昇トレンドは続いているそうで、株価が上がって、下がって、又上がってのN字型の流れを作ったとした場合に、N字型の最初の直線を下回った事になると、エリオット波動から行くと、下降トレンドに入ったと指摘するそうですが、2月27日に付けた、戻り高値は、1月23日の高値があって、そこから落ちてきて、反騰しているので、テクニカル分析から考えると、2万2,389円を下回ってもそこは、カウントしないそうです。
うまり、2月27日に付けた、戻り高値2万2,389円を抜いた事が重要で、例え、その価格を下回ったからと言って、下降トレンド入のサインとは、ならないそうです。
その為、現状では、上昇トレンドの押しと考えるそうで、これが、押し目ではなく、下降トレンドに入ったと判断する基準は、株価の水準を見る必要があり、3月26日の安値2万347円から、5月21日の高値の2万3,050円までの半値押し水準(2万1,700円位)まで落ちてきた場合には、その前に、押し目買いをしていても、戻りが鈍いと判断した場合には、利益を確定しないと、下降トレンドに入り、損失が膨らむ可能性があるそうです。
そして、押し目だと思い、半値押し水準(2万1,700円位)まで株を持っていて、その水準を下回ってしまう可能性があるので、機関投資家は、この様な場合は、持っている株を全部売らずに、リスクヘッジの為に、株価が下落した時に儲けられる、1357日経ダブルインバースや、1459楽天225ダブルインバースなどを買って、この下落局面をしのぐそうです。
(NEXT FUNDS) 日経ダブルインバース上場投信【1357】:ETF – Yahoo!ファイナンス
楽天 ETF-日経ダブルインバース指数連動型【1459】:ETF – Yahoo!ファイナンス
今日の様に、寄り付きから、株価が下がり、25日移動平均線を割り込んで、更に、円高にもなって、トレンドが変わりそうだと思ったら、これらのインバース株を買って、リスクヘッジを行うと良いそうです。
ただ、既に利益が出ている方は、インバースの株を買ってポジションを増やさなくても、利益を確定して、キャッシュポジションを増やして、下げ止まったところを、押し目買いすると良い様です。