2018年6月8日の東京マーケットワイドで、外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんが、下記の内容について話されていました。
ロシア・ワールドカップが、2018年6月14日から7月15日まで開催されますが、市場参加者にも、ものすごく人気の高いイベントなので、トレーダーが試合に夢中になり、ボラティリティが低下して、取引が活発に行われない傾向があるそうです。
2014年のブラジル・ワールドカップ期間中のドル円の値動きは、約一ヶ月間で、101.07円から102.36円だったので、1.29円位しか動かなかった様で、通常、ドル円の一ヶ月間の平均は、5円前後動く傾向があるので、ワールドカップ期間は、極めて値動きが小さかった様です。
それ以前の1998年6月10日から7月12日までのフランス・ワールドカップ期間中は、ドル円は、13円位動いたそうで、その理由は、1997年にはアジア危機、そして、1998年にはロシア危機が起きたので、為替市場もかなり荒れていたそうです。
次の大会の2002年5月31日から6月30日までの日韓・ワールドカップ期間中は、ドル円は、7.48円位動いたそうで、この時期は、アメリカが低金利政策を取っていたので、ドル安が進み、財務省が円売り介入を連発していた時期だそうで、動きがあった様です。
そして、2006年6月9日から7月9日までのドイツ・ワールドカップ期間中は、ドル円は、2.36円位動いたそうです。
2010年6月11日から7月11日までの南アフリカ・ワールドカップ期間中は、ドル円は、5.1円位動いたそうで、この時は、ギリシャ危機があった時期ですが、5.1円位しか動いていなかった様です。
その為、大きな危機があると、ワールドカップ期間中でも、為替レートは、変動するそうですが、あまり大きなイベントや、出来事が無い状況だと、2014年のブラジル・ワールドカップや、2006年のドイツ・ワールドカップの様に、小幅な値動きになってしまう可能性が高いそうです。
今回のロシア・ワールドカップ期間中のドル円の値動きは、6月14日までに、G7首脳会議、米朝首脳会談、アメリカFOMC、ECB理事会などの重要イベントが終了してしまうので、小動きになってしまう可能性が高いそうで、108.50円から、110円位のレンジの値動きと考えているそうです。
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