2018年6月19日の日経モーニングプラスで、日経会社情報PREMIUMの田中彰一さんが、下記の内容について話されていました。
上昇局面で、ロウソク足が、長い上髭陰線になった場合は、ザラ場が始まった後、強い買いが入って、結局安く引けたと言う事となり、買いを上回る大量の売りが入ってきた事なので、これは、上昇局面の頂点を示すロウソク足で、投資家が上値追いに警戒をして、「売ってやろう」と言う人が多くなった事が伺えるロウソク足です。その為、この後の株価は反転して、下落する事が考えられます。
逆に、下落局面で、ロウソク足が、長い下髭陽線になった場合は、ザラ場が始まった後、強い売りが入ったのですが、その後、その売りを全部吸収する位の買いが入って、結局は、株価は上昇して、引けたと言う事なので、これは、相場の底入れのサインと考えられます。
しかし、ロウソク足は万能では無いので、ダマシが入る事も多いそうで、動くと思った方向に、株価が動かない事があります。
その為、ロウソク足の形だけを見るのではなく、ロウソク足は受給の指標なので、受給と表裏一体で読み解いて行く必要があり、売買高や、売買代金も確認する必要があるとの事です。
例えば、単に長い下ヒゲ陽線が出ているだけでは、今後株価が反転上昇する可能性は低いそうで、その時に、売買高や売買代金が急増している裏付けがないと、反転上昇のシグナルにはならないそうです。
例えば、ザラ場が始まった後、売りが入って、その後、その売りを全部吸収する位の買いが入ったとしても、大量の売買がなければ、たまたまロウソク足の形が、下髭陽線になったと判断する事ができるので、反転上昇のシグナルと見極めるには、売買高や、売買代金も合わせて、確認する必要があるとの事です。