2017年1月11日の日経モーニングプラスで、ファイナンシャルプランナーの高橋忠寛さんが「リスクに備える投資商品」について話されていました。
●インバース型ETF
インバースとは、「逆の」と言う意味で、通常は、ETFに投資をして、対象となる指数が上昇すると、投資家は儲かりますが、インバース型は、逆の動きをして、
投資をした株式指数が下落すると、儲かる仕組みになっているので、株式市場全体が下落する様な局面でも、利益を出すことができる商品となります。
イメージとしては、日経平均のインバース型(X-1倍)の場合には、日経平均株価が、前日比-5%下落すると、日経インバース指数は、+5%値上がりする仕組みで、前日比がポイントです。
インバース型は、日々の値動きに連動して動きますが、長期間保有すると、想定と異なる値動きをする可能性が高くなるそうで、例えば、1週間持っていると、日経平均株価が、1割下がったからと言って、このインバース型の商品が1割上がるわけではなく、指数が、上がったり、下がったりを繰り返すと、確実に元本部分が、目減りしていく仕組みになっているので、下落に備えたいと言っても、長く持っていれば良いと言うことではないそうです。
イメージとしては、日経平均のダブルインバース型(X-2倍)の場合には、日経平均株価が、前日比-5%下落すると、日経インバース指数は、+10%値上がりする仕組みです。
そして、もし日経平均株価が、上昇するときには、これらのインバース型の商品は、逆の方向に動くので、下落する事になります。
●ボラティリティ指数連動ETF
ボラティリティとは、市場の価格変動の事を言うので、ボラティリティ指数と言うのは、価格変動の大きさを数値化したもので、ボラティリティ指数の代表的なものとしては、VIX指数(恐怖指数)と言う物があり、アメリカのS&Pの予想変動率を指数化したもので、リーマンショックなどの金融危機や自然災害が発生した時に、大きく上昇するので、何も無いと、10から20位を上下していて、昨年のブレクジット(イギリスのEU離脱)の決定などを受けると、数値が跳ね上がります。
その為、下落相場の場合にも下落していると、このETFは、上昇し、儲ける事が可能です。
どちらの商品も、長期保有には、向いていないそうで、短期勝負の商品だそうです。
【2035】「NEXT NOTES 日経平均VI先物指数 ETN」
日経平均 VI 先物と世界のボラティリティ取引
それ以外にも、下記の様な商品や方法があります。
●株の信用売
●分散型投信・積立投信
●金
●絶対収益追求型投信