2018年2月21日の日経モーニングプラスで、BSジャパン解説委員の豊嶋広さんが、下記の内容について話されていました。
昨日のアメリカ株は、長期金利が、2.9%まで上がり、ウォールマートの決算が、悪かった事もあり、254.63ドルの下落となりましたが、但し、その中でもIT株は底堅かったそうで、ダウ平均には30銘柄含まれていますが、インテル(+1.67%)、マイクロソフト(+0.78%)は、プラスで終わり、アップル(-0.34%)も小幅安で引けたそうで、ナスダック総合指数も小幅の下落で留まりました。
今回の急落及び戻り局面で、どの業種が動いたかを確認すると、S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズの分析では、S&P500(アメリカを代表する指数)の業種別騰落率は、下記の通りです。
●S&P500の2018年1月26日から2月8日の暴落局面の下落幅は、-10.16%で、2月8日から2月16日の戻り局面では、+5.86%
●IT株の2018年1月26日から2月8日の暴落局面の下落幅は、-10.63%で、2月8日から2月16日の戻り局面では、+8.50%
●金融株の2018年1月26日から2月8日の暴落局面の下落幅は、-10.17%で、2月8日から2月16日の戻り局面では、+6.73%
●工業株の2018年1月26日から2月8日の暴落局面の下落幅は、-9.51%で、2月8日から2月16日の戻り局面では、+5.74%
●電気通信サービス株の2018年1月26日から2月8日の暴落局面の下落幅は、-8.23%で、2月8日から2月16日の戻り局面では、+3.87%
●生活必需品株の2018年1月26日から2月8日の暴落局面の下落幅は、-8.86%で、2月8日から2月16日の戻り局面では、+3.63%
●エネルギー株の2018年1月26日から2月8日の暴落局面の下落幅は、-14.04%で、2月8日から2月16日の戻り局面では、+1.57%
2018年1月26日が、S&P500の最高値で、2月8日が、直近の安値ですが、この間に、S&P500全体の株価は、-10.16%下がりました。
そして、この時どの業種も-10%前後の下落となりましたが、戻り局面では、差が出ていて、2月8日の直近の安値から、先週末の2月16日までのデータを見ると、S&P500全体の株価は、+5.86%でしたが、この平均を超えているのは、IT株の+8.50%と、金融株の+6.73%の2つだけだったそうで、エネルギーは、原油価格が下がっているので、調子が悪かったそうです。
通常であれば、長期金利が上昇しているので、株価の割高感が強調されてしまい、IT株は売られると思われがちですが、実際には、アマゾンや、ネットフリックスなどの割高感がある株も、この間に上がっているので、この事を考えると、金利の上昇を乗り越える位の力はあると、マーケットは判断している様です。