2016年8月4日の東京マーケットワイドで、マーケットアナリストの中嶋健吉さんが、下記の内容について話されてました。
日銀の金融政策決定会合で、ETFを6兆円にするとの事でしたが、金融政策決定会合前までの日銀のETF買い入れ額は、3兆3,000億円だったが、3兆円は普通のETFで、3,000億円は、賃上げする企業、又は、採用に対して積極的な企業のETFに投資するものでだった。そして、6兆円にするということは、通常ETFの3兆円が、5兆7,000億円になると言うことで、つまり、2兆7,000億円増額になると言うことになる。そして、賃上げETFは、3,000億円のままであので、合計が、6兆円という計算になる。
これまで、1兆9,100億円買っているので、12月末までの買い余力として残っているのは、残りが3兆7,800億円で、年末までの営業日数が98日なので、単純に計算すると、一日あたり392億円ETFを購入することになり、もし買わない日があった場合には、この倍の金額の購入が発生するので、大きなポイントになる。
GPIFの決算が出たが、5兆円資産を減らしてしまった。その結果、25%の株式組み入れ比率が目標であるのに対して、現状は、21.75%になったので、3.25%の未達になる。もし仮に25%まで株式組み入れを増やすとなると、4兆5,000億円位買い余力が発生していて、これから株の購入を減らしていくとは考えにくい。
日銀の残りの3兆7,800億円、GPIFの4兆5,000億円及びそれ以外の公的年金基金などを足すと、合計10兆円位の規模になる。
そして、SBI証券 投資調査部長の鈴木英之さんの話では、日銀が年6兆円ETFを購入するという事は、月5,000億円で、週毎に1,000億円購入することになり、海外投資家の売買動向が、売り越し買い越しが傾いても、2,000億円から3,000億円なので、日銀の購入価格は、非常に大きい事がわかる。
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