2017年5月4日の「お金のなる気分 ~欲張り女子のケーザイ学~」で、「100歳まで生きる為のNISA(ニイサ)」 について説明がありました。
マクロエコノミストの崔 真淑(さい ますみ)さんの話では、私達の年金は、更に厳しくなるかもしれないそうで、その理由は、長寿化だそうです。
現在、先進国の女性の平均寿命は、80歳前後ですが、今の30歳前後は、90歳が平均に、そして、2007年生まれの子供は、平均寿命が、105歳になるそうで、平均が、105歳と言うことは、120歳、130歳の高齢者がたくさんいる状況になるかもしれないとの事です。
その為、100歳まで生きる覚悟をして、長生き世代に向けて、資産形成をする必要がある様です。
そこで、NISA(ニイサ:少額投資非課税制度)と言う制度があり、これは、資産形成の為の口座の事で、NISA(ニイサ)口座で投資をすると、税金が非課税になります。
通常、投資で得た利益には、税金がかかりますが、NISA口座で投資をすれば、税金が免除されます。
但し、NISA口座で投資できるのは、年間120万円までで、非課税期間は、5年間で、NISAの新規口座開設は、2023年までの予定だそうです。
国には、借金が多いですが、非課税と言う事は、国に税金が入らなくなってしまいます。つまり、国から十分な年金が支給されなくなる可能性があるので、自分の年金は、自分で作って下さいと言う、隠れた意味があるかもしれないとの事です。
NISA口座は、銀行や、証券会社で作れますが、注意点があり、一人一口座しか作る事ができません。
そして、銀行でNISA口座を作ると、取引できるのは、投資信託だけで、株式は買えません。証券会社では、NISA口座を作ると、投資信託、国内・外国株式、ETF、REITなど様々な種類の投資ができますが、商品が多いので、迷ってしまう事も多いと思います。
その為、初心者は、バランス型投資信託を購入した方が良いそうです。バランス型投資信託とは、国内外の株式、債権がバランスよく配分されていて、運用会社のプロにお任せで売買できるものです。
バランス型投資信託の良さは、大きく値上がりする事や、大きく値下がりするリスクが小さいので、放ったらかしで、運用ができる事だそうです。
投資信託を選ぶ際に、人気ランキングの上位になっている投資信託が、良いかと言うと、そうとは限らないそうで、人気ランキングの代表格として、買付件数ランキングと言うのがありますが、この買付件数ランキングを見て、投資信託を買おうとする方が多い様ですが、落とし穴があるそうです。
見るべきは、運用実績ランキングで、運用実績とは、投資の成績表の様なもので、過去3年分の成績を比較すると良いそうで、運用実績ランキングで、上位になっている投資信託は、信用しても良いとの事です。
そして、もう一つが、手数料が安いものを選ぶ事が大切だそうです。
投資の利益に、最長5年間税金がかからないNISA口座ですが、もしも5年後に損をしていた場合には、ロールオーバーと言う仕組みがあり、ロールオーバーは、新たな非課税枠に、資金を移して、更に、5年間期間を延長できる仕組みです。
例えば、100万円投資して、5年後に80万円になってしまっていたら、ロールオーバーが鉄則で、NISA口座を辞めて、通常の投資の口座に入れて、損を取り戻しても、その分には、税金がかかってしまいます。