2018年11月30日のワールドビジネスサテライトで、「ビットコイン急落の要因」の話題がありました。
一時ブームとなっていた仮想通貨のビットコインですが、この11月に急落していて、1ヵ月間の下落率は、3割を超えた様で、11月30日も前日より、約5%下落しています。
ビットコインは、仮想通貨の代表格ですが、11月の中旬位から急落して、価格は一時3,500ドルを割り込み、仮想通貨ブームになる前の去年秋に逆戻りしてしまった様です。
ビットコイン価格の下落を加速させているのが、膨大な計算をこなし、仮想通貨を発行するマイニング業者によるもので、マイニング(コンピュータでビットコインの取引をチェックして、ブロックチェーンと言う取引台帳に追記していく作業を行う事)をする為の電気代などのコストが、ビットコイン価格を上回る採算割れが起きているとの事です。
仮想通貨に詳しい大和総研の矢作大祐研究員によると、マイニング業者は、6,000ドル位が、ビットコイン価格で言う採算が取れるラインだそうで、11月からの急落により、どんどんビットコインを投げ売らないと、採算が割れてしまうので、損失を穴埋めする為に、手持ちのビットコインを売却しているそうです。
更に、今後は、決済や送金手段としての期待が高かった仮想通貨の存在意義が、問われる局面になる可能性がある様で、価格が安定しないと、決済にも使われにくくなり、仮想通貨の信頼性が問われる状況にもなってしまうそうです。