株価下落の危機は去っていない!! 荒野 浩さん 

2016年2月23日の東京マーケットワイドで、マーケットアナリストの荒野 浩さんが、下記の内容について話されてました。

●海外投資家は戻ってくるのか
海外投資は、昨年の一年間で2,509億円の売り越しだった、日経平均が年間プラスで海外投資家が売り越したのは、1989年以来(バブルの天井)で、海外投資が買い越した週の日経平均が高く、売り越した週の日経平均が安かったので、去年海外投資家は儲かっていないと思われる。その為、去年1989年と同じ事が起こったと言う事は、儲けられない日本株を海外投資家は買いには来ないと考えられる。

海外投資家は、年初から6週連続売り越しで、売り越し額は2兆2,401億円で去年の10倍になっている。海外投資家は年間の投資計画を立てて、それに沿って行動する。そして、日本株を買い越す時には、1~3月に買い越す事が多いが、今年は年初から6週連続売り越しとなっているので、もし今年日本株を買うと言う計画があるのであれば、今株価は下がっているので、買う時期だと考えられるが、常識的な考えで行くと、今年の海外投資家は、日本株への投資は、良くてプラスマイナスゼロで、日本株は今年は買わないと言う気持ちが、年初からの6週間で感じる、

そして、海外投資家は日本株の7割を占め、個人の投資家は全体の2割でリーマンショックの時以外は、売り越している。機関投資家は、1割位で、そのうち信託銀行は、プラスマイナスゼロ位なので、事業法人が自社株買いをする以外は日本株を買う人がいないのが現状である。

●企業収益は、既に下方修正サイクルへ
10月は、マイナス2.2%、11月はマイナス3.3%、12月はマイナス8.0%、1月はマイナス12.9%と輸出は4カ月連続でマイナスになっている。1月は特に厳しく、数量が9.1%減で、価格も4.1%低下と両面から下押し圧力になっているので、1月~3月は二ケタの減益になる可能性もある。

GDP統計では10月~12月の個人消費が年額で304兆円で、消費税8%増税で不振であった14年4月~6月の305兆円さえ下回る弱さとなっている。これらの事により、足元の景気はかなり悪くなっている。

●3度起こったことは4回目も起こるのか
2015年8月25日の安値が17,806円で、翌日の大幅高が+570円となり、その後3連勝で、合計+1,343円上がったが、10日後の9月8日には17,427円に戻っている。
2015年9月8日の安値が17,427円で、翌日の大幅高が+1,343円となったが、12日後の9月29日には16,930円に戻っている。
2016年1月21日の安値が16,017円で、翌日の大幅高が+941円となったが、15日後の2月12日には14,952円に戻っている。
つまり、その日時点の安値を付けたと思う翌日に、大幅高になった事が、何度かあるが、株価循環的にはあまり意味はない。その為、2016年2月12日の安値が14,952円で、翌日の大幅高がプラス1,069円となったが、まだ再度底割れ懸念は残っているそうです。非常に厳しいお話でした。

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