株主優待で失敗しない為の注意点  日経プラス10

2018年2月26日の「日経プラス10」で、楽天証券経済研究所 チーフ・ストラテジストの窪田 真之さんが、下記の内容について話されていました。

今は、外国人投資家が日本株を売る中で、日本人個人投資家が、買い越していますが、個人投資家は、株主優待がとても好きだそうですが、株主優待だけに注目して銘柄を選択すると、失敗する事も多いそうです。

1.配当利回りも考慮し総合的に判断する
本来は、株主への利益還元は、配当金で行うべきなので、株主優待の魅力と、配当利回りの両方を考えて、銘柄を選ぶべきだそうです。
配当利回りの高い銘柄に見向きもしないで、株主優待だけで、銘柄を選ぶ個人投資家が多いそうです。
本当は、配当金をもらって、自分で食品の詰め合わせなどを購入すれば良いのですが、そうではなく、企業が食品の詰め合わせを送ってくれる方が、喜ぶ方が多いそうです。

2.業績・財務の良くない銘柄は避ける
株主優待で有名な銘柄が、業績が悪くなり、株価が下がってくると、株主優待目当ての購入が増えて、株価があまり下がらない状況も起こるそうですが、業績は確認した方が良いそうです。

3.短期的な急騰銘柄は避ける
これから3月なので、3月の決算企業株への買いが入るそうですが、短期的に株主優待取りで株価が上昇した銘柄は、株主優待の権利が確定した後で、株価が大きく下落する事もあるので注意が必要で、チャートを確認して、短期的に急騰している銘柄は、購入しない方が良いそうです。

4.最小投資額で分散が有利
株への最小投資単位は、100株が多いですが、株主優待の場合は、原則100株で買うのが有利になる事が多く、100株、200株、300株持っていても、もらえる株主優待は同じ場合も多い様です。

5.自分が使いたい製品・サービス
有効期限が、1年の株主優待が多いので、1年経過してしまうと、その優待券は、失効してしまいます。もし、自分が使う予定が無い場合には、チケットショップなどで売ることはできますが、その場合は、自分で使うよりも、金額が少なくなってしまうので、自分で使える優待券がもらえる会社を選んだ方が良いとの事です。

■業績も良く、配当利回りは高く、優待が魅力的な企業

機関投資家は、株主優待に反対している事が多いので、配当利回りが高い企業は意外と株式優待が無いケースが多いそうですが、窪田真之さんが探した3月決算企業で、株式優待、配当利回りが魅力的な銘柄は、下記の企業です。

●KDDI:配当利回り3.4%、株式優待内容は、カタログギフト
KDDI(株)【9433】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
●オリックス:配当利回り3.2%、株式優待内容は、カタログギフトなど
オリックス(株)【8591】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
●日本航空:配当利回り2.6%、株式優待内容は、国内線50%割引券など
日本航空(株)【9201】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス
●JR九州:配当利回り2.3%、株式優待内容は、鉄道50%割引券など
九州旅客鉄道(株)【9142】:株式/株価 – Yahoo!ファイナンス

    



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