投信資金流入8割減 日経モーニングプラス

2017年4月14日の日経モーニングプラスで、ファイナンシャルプランナーの高橋忠寛さんが、下記の内容について話されてました。

2016年度の投信資金流入は、8年ぶりの低水準で、8割減だそうです。

投資信託で根強い人気を誇るのは、毎月分売型ですが、毎月分売型が人気の理由は、以前は、外国債券、その後は、北米リートに投資するタイプが主流となり、一部では、20%を超える高い分配金利回りが支払われましたが、こうした高い分配金を受け取るタイプは、年金生活者のシニア層が、生活費を補う為に、投資需要があるとみられていました。

しかし、この分配金が引き下げられたので、投信全体の不人気に繋がったと言うのが、大方の見方だそうです。

そのきっかけの一つが、日銀のマイナス金利で、通常、分配金は、利益の一部から出されますが、マイナス金利の中で、運用環境が悪化して、投資元本を取り崩して、支払うしか無いため、分配金そのものが引き下げられます。

そして、もう一つの要因は、金融庁で、平成27事務年度の金融レポートの原案では、分配金利回りの高さが、運用成績が良いと混同させる様な、情報提供が行われているとの記載があり、販売会社も適正化に向けて、動いているそうです。

毎月分売型に人気があるのは、定期的な、インカム収入で、それ以外にも幾つか理由があり、一つは、人間の行動パターンとして、本来は、分配金を受け取らずに、長期で、投資をして行った方が、効率的な資産運用ができますが、人間は、目先の確実なリターンを期待してしまうので、分配金に対するニーズが高いとの事です。

もう一つは、販売会社の都合で、金融機関は、分配金があると、お客様に提案しやすいので、人気があり、分配型投資信託の残高が増えていた様です。

高橋忠寛さんが、相談を受けていると、分配金の利回りが、そのまま自分の持っている商品の成績だと勘違いしている人が多いそうで、分配金をもらうと、元本部分が減ってしまうことを、理解していないそうです。

最近は、分配型投資信託が低迷しているので、金融機関は新たな販路を模索していて、その売れ筋は、AI人工知能など市場の関心が高い、特定のテーマ型投信ですが、このテーマ型は、人気がなくなるのも早いと言われていて、一過性のブームにすぎないとの見方もあるそうです。

本来短期的に儲かりそうなものを探して、いつ何に投資するかを考えるよりも、個人の方が、長期的な資産運用に取り組む場合には、全体のバランスを考えて行う事が大事なので、その点を忘れずに投資をした方が良いそうです。

日経モーニングプラス|BSテレ東

    



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