想定為替レート 日経モーニングプラス

2017年4月19日の日経モーニングプラスで、BSジャパン解説委員の豊嶋広さんが、下記の内容について話されてました。

企業の決算短信の一番下のところに、業績予想と言う欄があり、業績を予想する際に、前提となる為替レートの事を、想定為替レートと言いますが、例えば、輸出企業の場合で、1ドルが110円を前提として考えると、この数値が105円と円高となると、円に換算した場合の手取り額が減ることになるので、業績の下押しとなります。逆に、輸入企業の場合は、円で支払わなければいけない支払額が減るので、業績の上振れとなります。

企業により、想定為替レートは違いますが、一般的には、決算をまとめる過程の一ヶ月前位の為替相場を見ながら決めている様で、実際に一年前の2016年3月期決算を発表した時の2017年3月期予想は、トヨタとコマツは、ともに105円と、トヨタは5月11日に発表していて、コマツは4月27日に発表しており、決算発表日から一ヶ月前で、最も円高水準だったのは、トヨタの場合は、106円で、コマツの場合は、108円だったそうです。

つまり、105円台に設定しておけば、よっぽど円高に行かない限りは、下振れがないと判断している様で、固めの予想を出しているそうです。

トヨタの前期を見ると、想定為替レートより、ドル円は、15円円高となっているので、9350億円の下押し要因となってしまっている様です。

尚、大和証券による2017年の主要200社の3月2日時点の業績見通しは、経常利益が12.6%増で、想定為替レートのドル円が、115円で、ユーロ円が120円となっていて、ドル及びユーロが1円の円高で、0.6%の下押しとなるそうで、ドル円が、110円となれば、経常利益の増益率は、10%弱で、105円となれば、7%位まで、増益率が圧縮する様です。

その為、今回の決算は、為替が要注意との事です。

日経モーニングプラス|BSテレ東

    



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