相場師朗の株塾:日経平均株価暴落時の投資戦略

2018年2月6日の相場師朗の株塾で、相場師朗さんが、下記の内容について話されていました。

直近の大幅下落は、下記の通りですが、必ずどこかで下げ止まって、株価は、その後再度上昇しています。

●2017年3月の19,590円から18,355円までの11日間で、1,235円6.3%下落しました。
●2015年12月の20,017円から16,017円までの15日間で、4,000円19.9%下落しました。
●2015年8月の20,720円から17,806円までの7日間で、2,914円14.0%下落しました。
●2014年9月の16,374円から14,532円までの6日間で、1,842円11.2%下落しました。
●2014年1月の16,291円から14,008円までの8日間で、2,283円14.0%下落しました。
●2013年5月の16,000円から12,877円までの8日間で、3,123円19.5%下落しました。

そして、今回が、24,124円から21,382円(2018年02月09日含みました)まで2,742円11.3%下落しました。

●株価の流れ
下げ初めは、5日移動平均線が、20日移動平均線を下抜いてきて、その後、5日移動平均線は、20日移動平均線の内側で、下向きに移動しますが、一度下げ止まるところでは、ロウソク足が、5日移動平均線を超えてきます。

※日経平均株価の日足

しかし、5日移動平均線が、一度20日移動平均線まで上がってタッチしても、再度下落してしまう事もあり、大幅下落の後は、ちょい上げ、ちょい下げがあって、下値を固めてからでないと、株価は下げ止まらない様です。

今までの平均で見ると、下落幅は2,500円から2,600円位の様で、既に下落幅としては、かなり良いところまで、下落した様で、過去の下げが、大きくて、19.9%で、中位で、14.0%なので、15.0%位までは、下落する可能性もあると、考えていた方がよい様です。

今後は、ロウソク足が、上がったり下がったり、小競り合いをやって、横に並ばないと、下げが止まったとは言えないので、2月6日の段階で、空売りを抜いてしまってはいけなかったそうです。

2月6日の時点では、多少空売りの利益が減ったとしても、もう少し空売りを持っているか、あるいは、全部持ち株を切って、買い0、売り0にしてしまう方が良いそうです。

この時点で怖いのは、空売りで儲かって、空売りを全部切ってしまって、買いに切り替える事だそうですが、相場師朗さんは、プロなので、たまに行うそうですが、一般の方は、ロウソク足が、横ばうまで待ってから、買いを入れた方が良いそうです。

そして、次の上げを確認して、多めに買いを入れて、今までの例では、ロウソク足4本位で再度下落するので、4本位で一度切って、その後の下げが、浅ければ、B局面(横ばい)になるので、その後、C局面(上昇局面)になるまでは、短期で取引を行う必要があるそうです。

●今後の下落予想と対応
下落率と、日数、節目を考慮して、過去の例から判断すると、あと10%下げるか、あと3%下げるか、あと1%下げるかで、金額で行くと、あと2,400円下げるか、あと720円下げるか、あと240円下げるかで、日数で見ると、4日、5日、6日、8日、13日下げる可能性があるそうです。
節目で見ると、あと2,400円下げると、1,9198円ですので2万円位で、あと720円下げると、2万1,000円、そして、あと240円下げる2万1,500円近辺だそうです。

ロウソク足が、寝てくると、一旦の底と考えられますが、ちょい上げ、ちょい下げがあるので、買いを入れたとしても、20日移動平均線に当たって、陰線が出たら、一度切るという、短期の勝負をした方が良いとの事です。

但し、大きく下げたと言うことは、次のチャンスが待っているいう事で、今は、A局面(下落局面)なので、次にB局面(横ばい)の細い上げ下げを取っていき、やがてC局面(上昇局面)になったら、大きな利益を目指せるので、今回大きく下落してしまったのは、仕方がないので、次のB局面(横ばい)と、C局面(上昇局面)が来る事を予想して、気持ちをシフトする事が重要です。

今回負けてしまった人は、3倍買いを入れる様な事はせずに、少しずつ、成功体験を積み上げて、うまくいかなかった分を取り戻した方が、技術力が上がるので、将来の為になるそうです。

●週足による分析
週足を見ると、ピンク色の5週移動平均線をロウソク足が、陰線で割って、更に緑色の20週移動平均線も割って、水色の60週移動平均線に近づいてきていますが、通常週足の場合は、移動平均線2本以上は、一度には下げないそうなので、60週移動平均線を見ると、2万500円位なので、2万1,500円近辺でロウソク足が、寝てくれば、一旦のストップで、その後、20週移動平均線まで戻るのか、60週移動平均線まで下がってしまうのかは、状況を見守る必要があるそうです。

※日経平均株価の週足

●建玉の操作
空売りを持っている人は問題ないですが、買いを保有している場合の選択肢
1.手仕舞いをする。 損は、大きいが、次がある。そこを、虎視眈々と狙う。
2.半分手仕舞い、ヘッジを入れる。この時、買いと同じ量の空売りを入れるか、空売りを買いより多めに入れます。
3.全ヘッジ。もし、買いを5持っているのであれば、売りを5追加する。
今、売り0-買い5の場合に、安全策として、売り5-買い5にする事を考えた時に、もし、翌日上がってしまたら、入れた空売りがもったいないと思う人もいると思いますが、翌日上がる保証はなく、下がる保証もないので、とりあえず、買い5-売り5にするのが良いそうです。

株価の変動が落ち着くのを待って、どちらかに動いたら抜いて、動いた方に株を足すのが得策だそうです。

例えば、売り0-買い5持っていて、30万円マイナスだとした場合に、売り5-買い5にすると、翌日株価が上昇したら、空売りの5はマイナスですが、買い5を持っていたマイナスが減るので、売り5-買い5にしておくと安心で、今後の株価の方向性がはっきりしたら、この売り5-買い5を崩していけば、最低でも今以上のマイナスにはならないので、良いとの事です。

そして、次の動きを見極めたなら、売り5-買い5を、売り0-買い7にするなり、売り7-買い0にする様にすれば、結果的には、今回マイナスをくらった分の一部を取り戻し、次に流れの中で、更に取り戻して行けば良いそうです。既に、マイナスになってしまったのは仕方がないので、ここからどう対処するかが、重要となってきます。

相場師朗さんも、大きくマイナスを出した事があるそうですが、その後、技術で対応して、大きく利益を出してきたそうです。

●今回の暴落の流れでの建玉の操作
今回の暴落の流れは、20日移動平均線が上がっているところに、5日移動平均線が上から下がってきて、ニューヨークの株の下げが始まる前に、日本株は多くの銘柄が、下げ始めていました。

その為、相場師朗さんの株塾の生徒の方々は、ニューヨークが下げる前に、日本株下落の予兆を見破って、売りを入れて、利益が出ていたと言う報告があったそうで、そして、日経平均株価の5日移動平均線が、20日移動平均線を割った時も、ニューヨーク株は大丈夫でしたが、そこで売りを入れた生徒さんは、翌日株価が急に下落をして、びっくりしたと言っていたそうです。

しかし、この時点で、売りを入れられずに、買いを持っていた方々は、辛い状況ですが、例えば、ここで売り0-買い5だったとします。

2月5日の前場の引けで、売り0-買い5を、売り2-買い4(売りヘッジを2入れて、買いヘッジを縮小)にしたり、大きく下げた時は、もっと下落する事が多いので、売り0-買い5を、売り3-買い0に変えてしまえばよいそうです。しかし、ここで、売り0-買い5を、売り5-買い0に変える勇気は、通常は無いそうで、売り3-買い0に変え事で、利益が取れて、プラスになった方も、たくさんいるそうです。

ベストな対応策は、2月5日の前場の引けで、売り0-買い5を、売り3-買い2するのが良かったそうで、売り3-買い2だと、買いを全部切るわけではないので、心の負担も少ないそうです。そして、逆に株価が上昇する時には、売り2-買い3にして、利益がでてきたら、売り0-買い5にすれば、次の上げが取れます。

ただ、売り0-買い5を、売り3-買い2、売り2-買い0、売り3-買い3に変えるのは、翌日上がってしまった場合に、怖いと思ってしまいがちですが、翌日の事はわからないので、株価が安定するまでは、保険として、売り買いのバランスを取った方がよいとの事でした。

    



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