お金持ち徹底調査 資産1億円の道 日経プラス10

2017年8月14日の「日経プラス10」で、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんと、日経ヴェリタス編集長の小栗太さんが、下記の内容について話されてました。

資産1億円以上の金融資産を持つ、日本のお金持ちは、どの様に資産を運用し、富を築いてきたかを、8月13日発行の日経ヴェリタスでは、個人投資家1,000人にアンケートを実施して、そこから1億円長者の素顔を調査したところ、その結果として、富裕層の8割以上が、日本株を保有していて、配当や、成長株を重視した投資スタイルが浮き彫りとなったそうです。

また、その暮らしぶりは、意外と堅実で、平日のランチには、お弁当を持参するなど、普段の生活は節約を意識する一方で、旅行など、自分が好きな物や事には、気前よくお金を使うメリハリ消費が特長の様です。

この「1億円長者の素顔」と言うテーマの趣旨は、今は、20年デフレの真っ只中にあるわけですが、預金金利は、ゼロで、国債の利回りもほとんどゼロなので、どの様に資産を形成していくのかを、調べる事だったそうです。

1億円以上の富裕層の方と、1億円以下の方々の合計1,000人の個人投資家にアンケートを実施して、その特徴を年代別に集計したそうです。尚、金融資産なので、不動産は入っていないそうです。

■一億円長者の平均像
●平均年齢 56歳
●投資歴は、平均23年
●8割が株式を保有
●初めての投資金額は、50万円未満が34%
●1ヶ月平均16万円を投資
●世帯収入1,000万円未満が40%
●平日ランチは、お弁当

投資歴は、平均23年とかなり長いですが、この20年の間には、ITのバブルや、リーマンショックなど、大きなマーケットの起伏がありましたが、この様な、大きく下落した時に、底値で確実に株を買っている、又は、売り急がない事で、長期にお金を増やす事を行ってきたそうです。

デフレ環境では、給料が減ってしまったり、お金を貯めるのは、大変だと思われますが、物価も安くなるので、お金を貯める時は、収入と支出の差なので、支出を押さえれば、お金は貯まって行くと言うのが、デフレ時代の蓄財方法だそうです。

1,000万円以上の世帯収入の方は、日本全体で、1%位しかいないそうなので、世帯収入1,000万円未満が40%と言うのは驚く数字ではないそうです。

そして、元々のお金持ちの方ではなく、会社員の方が、3割を占めていたそうです。

一億円長者は、運用ばかりしていると言うイメージがありますが、生活は質素に暮らしているそうです。そして、洋服は、良いものを長く着たり、靴などが、壊れた場合には、直して履くそうです。

日本経済新聞編集委員の鈴木亮さんが、日経マネーの編集長をやっていた時に、1億円長者について調べていたそうですが、運用をやっていて、たまたま上手くいくと、「俺は運用の天才だ」と考えてしまい、中高年になって会社を辞めて、運用一本にする方が何人もいたそうですが、たいがいその様な方は、その後上手く行っていなかったそうです。その為、自分の仕事も行って、運用も行う方が、良い運用成績をおさめている事が多いそうです。

■20代から30代の一億円長者の特長:切り換え速く、リスクいとわず
●投資年数:10年
●投資スタイル:大型優良株、割安株重視
●保有資産:投資先は多彩、FX(為替取引)、海外株、仮想通貨(ビットコイン)、デイトレードなど
●運用期間:1週間から数ヶ月が3割

小栗太さんの話では、20代から30代の方々は、投資期間が短いので、その間に資産を増やすのは、中々難しいので、この世代は、リスクを取っているケースが多いそうです。

鈴木亮さんの考えでは、この世代の方で、1億超えていると言う事は、新興国や、日本株でも新興市場などのハイリスク・ハイリターンで一発当てたと言う方が結構いると考えられるそうです。そして、仮想通貨(ビットコイン)も最近は、若者に人気で、非常に変動が大きいそうです。

深野康彦さんの話では、仮想通貨(ビットコイン)の場合は、投機と言う意味合いが強いそうです。
資産家の方々は、税金に非常に敏感になっていて、20代から30代の方々は、仮想通貨(ビットコイン)に投資をしていますが、それ以上の年代の方は、仮想通貨(ビットコイン)に投資をしている事が少ないそうで、仮想通貨(ビットコイン)は、現状では、金融商品ではないので、仮想通貨(ビットコイン)の利益は、譲渡所得又は、雑所得となっているので、累進課税となってしまい、儲ければ儲けるほど、税金も高くなってしまうそうです。

■40代の一億円長者の特長:物入りの時期なので、安定志向が強い
●投資年数:17年
●投資スタイル:株式優待を重視
●保有資産:国内債券の保有者が少なく、FX(為替取引)を好む傾向がある
●運用期間:数年単位が6割

小栗太さんの話では、40代の方々は、投資姿勢が20代から30代の方々とは、ガラリと変わって、子育てや、マイホームなど、物入りの時期なので、若い時の様に、お金をどんどん貯めて、リスク消費と言うわけにはいかないので、株でも、株式優待など、プラスアルファの部分を非常に意識して、堅実に投資される方が増えてくるそうです。

尚、仮想通貨(ビットコイン)の取引をされる方は、かなり減るそうですが、FX(為替取引)を好む方が多いそうで、これは、日本人の為替取引好きが影響しているのではないかとの事です。

為替が大きく振れた時期に社会人生活をスタートしているので、その影響が出ているそうです。

鈴木亮さんの話では、この世代の堅実な方のFX(為替取引)は、倍率を1倍から、多くても2倍位に設定しているそうで、1倍だと、外貨預金と同じくらいで、外貨預金よりも手数料が低いので、非常に有利な運用となるそうです。

それと、株式の場合は、家計のサポートになる様な、株主優待の銘柄を長期保有していたり、配当が高いものを、安定長期保有している感じが伺えるそうです。

深野康彦さんの話では、この世代は、ミセス渡辺と呼ばれて、FX(為替取引)がブームとなっていた時期と重なる年齢なので、FX(為替取引)をされている方が多い様です。

大和証券投資信託委託、日光アセットマネジメント、野村アセットマネジメントなどの各TOPIX連動型ETFは、2001年に初めて上場して、2002年から分配金を出しているそうですが、2002年の100口単位の平均分配金は、259円でしたが、もし、ずっと持っていたい場合は、2017年には、2,582円と、10倍になっているそうです。

■50代の一億円長者の特長:老後を見据え、際立つ手堅さ
●投資年数:22年
●投資スタイル:配当利回りを重視
●保有資産:先進国株を好む傾向がある
●運用期間:数年単位

小栗太さんの話では、50代の方々が、今回の調査で最も特長が出ている世代で、投資歴も、年代を重ねる事に長くなっていて、22年位となっていますが、ちょうど、日本が20年デフレに入った期間と重なるので、デフレ時代の投資の特長と重なり、デイトレードでどんどん投資を繰り返すのではなく、きちんと、底値で買って、その株を長期保有して、その後は、配当利回りを重視して、銘柄を選んでいるそうで、これにより、徐々に蓄えを増やしているそうです。

これまでの若い年代から、資産の元が膨らんでいるので、資産が増加する割合も増えていく事となり、今まで上手くやってきた方は、この年代に、1億円長者になる事ができるそうです。

逆に、この時から資産運用を始めようと思うと、リスクを取らないと、資産を増やす事はできないので、80歳、90歳と平均寿命が伸びているので、将来の年金の事も考えて、投資する必要があるそうです。

そして、これが、60代になると、守りに入るそうで、株よりも、不動産や、金などへの投資する傾向があるそうです。

深野康彦さんの話では、50代の方々が、これから一億円長者を目指す事は無理ではないと思いますが、リスクを取らないとダメだそうで、特に50代だと運用に失敗はできませんので、その事を考えると、余裕資金で、投資ではなく、投機ぽくならないと、一億円長者になる事は難しいとの事です。

■資産1億円を作る為の5つの哲学
●勝ちパターンを作る
●失敗に学ぶ
●時代の変化を読む
●短期の変動に慌てない
●財布のヒモは固く

一つ一つ当てはまる項目を増やしていく事が重要だそうです。

日経プラス10 | BSテレ東

    



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